スキャルピングとは、FXで人気の高い取引手法の一つであり、少ない利幅を狙って短期間に何度も売買をおこない利益を重ねていく取引手法です。FX自動売買のMT4でもスキャルピングタイプのEAは多く開発されています。MT4は無料でダウンロードでき、スキャルピングEAに関しては有料のものから無料のものまで様々です。有料のスキャルピングEAが無料のスキャルピングEAより優れているかというと、有料か無料かどうかは関係なく、たとえ高額なEAを購入したとしてもスキャルピングという手法が利用者に合わなれば良い結果が出ない傾向があります。そのため、以下に説明するようにスキャルピングの特徴をよく理解して、自分に合うEAかどうかを見極めるため、無料のものが見つかればまずは試してみるとよいでしょう。

スキャルピングという言葉の語源は、薄利を得ながら利益を重ねるというFXの取引手法が、頭皮を薄く剥ぐという意味がある英語のscalp(スカルプ)に似ているという理由だと言われています。

スキャルピングタイプのEAでは、ポジション保有から決済完了まで数分から数十分、相場状況によっては数秒間で取引が完了することもあります。スキャルピングはMT4でEAを使った自動売買には不向きで、裁量トレード(手動取引)の方が向いています。

スキャルピングタイプのEAには有料・無料にかかわらずメリットとデメリットの両方があります。スキャルピングのメリットの一つは、短時間、数分または数秒でFXトレードが終了することです。何時間もポジションを保有することはないため、パソコンの前に何時間も座っている必要はありません。忙しい方でも空いた時間にチャートを確認しながら資産運用できるのが人気の理由です。スキャルピングでのFXトレードに向いている時間帯は、為替相場の値動きが活発になる夜8時から10時ぐらいと言われており、会社員の方でも仕事終わりにトレードに集中することができます。MT4は無料でダウンロードできチャート機能がとても充実している取引プラットフォームで、スキャルピングにもおすすめです。

スキャルピングのデメリットの一つは、利幅に対する取引コストの割合が大きいことです。取引コストとは主に各取引通貨ペアのスプレッドのことを指します。取引コスト割合が大きいスキャルピングはMT4のスタンダード口座では利益が出しづらい取引手法となります。一方、低スプレッドのMT4口座を開設して取引をするとデメリットを解消することができます。

なお、スキャルピングは短時間で多くのFX取引を実行することでFX会社のサーバーに大きな負担を与えるため、FX会社によってはスキャルピングを禁止していることもあります。FX会社を選ぶ際には、有料・無料に関係なく、スキャルピングが許可されているかを確認する必要があります。また、チャート機能が充実しているMT4が利用できるかを確認することが大切です。

MT4で使えるスキャルピングEAを開発する業者は多くありますが、有料・無料にかかわらず、安定的で継続的に利益獲得できたスキャルピングEAはほとんど見つかりません。スキャルピングのFX取引では、相場全体を見通す能力、値動きの勢いや方向性の的確な判断、テクニカル分析およびファンダメンタル分析に対する判断力が必要となるため、MT4によるEA取引には不向きであると言えます。スキャルピングは短時間でトレードが完了し少ない利益を積み重ねるという特徴があるため初心者に向いていると宣伝している業者もありますが、実際には上級者向きの取引手法と言えるでしょう。

BigBossのMT4口座ではスキャルピングを認めています。MT4EAの無料配布サイトは、BigBossで使用できるEAも配布しています。