MT4のEAバックテストではスプレッドに注意

バックテストではスプレッドに注意

MT4のEAを利用する際のスプレッドは、完全固定制のFX業者もありますが、多くのところでは変動制が採用されています。そのため相場の状況に応じてスプレッドが変動するため、バックテストを行った際に結果に差異が生じます。たとえばたまたまスプレッドが大きく広がったタイミングでバックテストを行うと、通常のスプレッドのときと全く異なる結果となってしまい、正しくEAを判断できません。そのためにもスプレッドがどういった設定になっているか、自分の利用しているFX業者ではスプレッドの設定はどうなっているかにきちんと注目して判断する必要があります。

バックテスト時のスプレッドとして理想的な値は0.5pips~1pips程度でしょう。業者によってはもう少し広いスプレッドの方が好ましい場合もあります。国内FX業者でスプレッドの狭さを売りにしている会社だと0.3~0.4pipsと表記されていることもありますが、実際のトレードではもう少し広がっています。あまりに低くスプレッドを設定してしまうと、バックテストの結果と実際のトレードの結果に大きな乖離が生まれてしまいます。

特にスプレッドは取引回数の多いEA程影響を受けます。取引回数の多いEAのバックテストをする際に広めのスプレッドで設定してしまうとかなり利益が少なくなってしまいます。逆に言うと利益を多く見せるために、バックテストの結果を操作しているEAもあるでしょう。

スプレッドの設定は以下のとおりです。

  1. MT4上部のツールバーから「表示」→「ストラテジーテスター」を選択。
  2. スプレッドを選択し、任意の値に変更する。

MT4でバックテストを行う際に注意してほしいのが、スプレッドの単位です。スプレッドの設定の単位がpipsではなくpointsとなっています。たとえば5pipsを選択したい場合は50を選んでください。

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